街頭で絵画の展示会を装い、最終的に高額な商品を購入させる絵画・展示会商法(行政では「絵売り」の語呂合わせから」通称「エウリアン」と呼ばれる)は減少傾向にありますが、被害が完全になくなっているわけではありません。
販売される「絵」の多くは「版画」とされていますが、その大部分は複製版画(エスタンプ)で、美術品としての価値は殆ど認められないインテリアアート的な商品です。シルクスクリーンなどの伝統的な版画手法を用いたものもありますが、大部分はインクジェットプリンタによる印刷(ジークレー)、写真のポジフィルムと同じ原理を用いたシバクローム(チバクローム)、オフセット印刷など、大量複製を可能とする技法で作成されています。
クーリングオフ制度を用いて契約の無効を主張すれば問題は無いのですが、クーリングオフ期間が過ぎてしまい制度が適用できず、泣き寝入りをしている被害者が多く存在していることも事実です。