社債とは、企業が資金調達のために発行(起債)する債券であり、企業の資本である株式と異なり、発行企業の負債(借入れ、借金)に当たります。
社債の募集方法には公募と私募があり、それぞれ公募債、私募債と呼ばれますが、一般には機関投資家向けの社債が多数を占めています。
公募債は、主に投資適格(ムーディーズではBaa3以上、その他格付機関ではBBB-以上)の格付けを得た大手企業が行う設備投資や企業買収に関わるM&Aなど、多額の資金が必要となる場合に発行されることが多いようです。転換社債では、株式に転換されると負債から資本に組み入れられることから、増資と同じ機能も持つことになります。大手企業の場合は、銀行などからの単なる融資と異なり、投資家(社債の購入側)から見ると、債券を市場で売ることもできる(流動性を持つ)ことから、いつでも現金化できるメリットがあります。
私募債は、発行会社の財務内容、発行目的ともにより様々なケースがある。そのため、当サイトで取り上げる悪徳商法に利用されている社債は、その殆どが私募債です。